2010年12月31日金曜日

2010年 総括

・完登課題
 マントライザー 7b
 インベーダXxXX 7b
 スモーXxXX 7a
 ダニパラ 6c+
 オバケの森6c+(かわぞー設定ライン。)
 ぬりかべ 6c

・触っただけのルート
 わっぜ・むぜ・じごんす 5.13a
 ミスターオタル 5.13a
 エスケープ・フロム・フリーダム 5.12d
 アースクエイク12c
  奥立ボンバー 5.12c
 天安門広場 5.12b/c

今年の完登対象はボルダー課題のみ。
ルートは諸般の事情もあり、昨年のように同一エリアに通いRPを目指すという形ではなく、
あちこちのエリアのルートをいろいろ触るのみに留まった。
ただまあ、ボルダリングでは相変わらず完登を目指して通い詰めていたので、基本的な
スタイルは昨年同様だ。

今年のフリークライミングはクロイダー7bに取り憑かれた1年だった。(笑)
クロイダーに関して特筆出来る事はなんと言ってもムーブをすべて自分で探り、分析、解
決した事だろう。(本来それがクライミングの楽しみであるのだけど、周囲にクライマーが
居るとどうしても意見を求めてしまったり、あーでもない、こーでもないとなってしまうのは
ご承知のところです。まあ、それはそれで楽しいのですが。(笑))
年末の現時点ではまだ完登に至っていない。
来年、早々には完登したいところ。
ルートもいろいろ触った。
12+~13-。
どれもさすがにおいそれとRP出来るものではなかった。
ただ、どれもルート独特の多彩なムーブで、クライミング力向上にはもちろん有意義だった
と思う。
たらればだけど、その中でも後少しでRP出来そうだったのは奥立ボンバー 5.12c。
わっぜ・むぜ・じごんす 5.13aも通えばなんとかなりそうだ。
これらも来年にはRPしたいところだ。

・クラック
フェイスがメインの今のところは何かのついでに少し練習といった程度。
いずれは本腰を入れて取り組みたい。
今年は石山緑地、アヨロ、函館山南壁の各ルートをお触りした。
ナチュプロで初めて普通にフォールした事が印象的。^^;

・沢登り
 琴似発寒川
 漁岳 漁川本流
 オロエン川
 風不死岳楓沢
 黒岳白水川
 白老川流域

今年は沢登りや尾根歩きへも何本か行った。
これは多分にフリークライミングに集中していた昨年や一昨年に比べ、もっと、広義の意
味で山や自然と関わりたいという嗜好の変化があったからだ。
嗜好の変化の理由にはいろいろあるけど、本来の目的(クライミングを始めたきっかけは
沢をより安全に登るためのトレーニング的位置づけだった。)に戻って来たという意味で、
こうなって来る事も必然だったのだと思う。
今後の方向性としてはより大きな壁を登りたい。
そのためにはクラックを登るために必要な技術(登攀、支点セット)もマスターしたいし、ア
イスクライミングをして、高低差の大きな氷も登ってみたい。
ただ、いよいよ自分の限界に達したかなと感じるまではフリークライミングも全力で行いた
いので、まだまだ、フリーに費やす時間も多いだろう。

最後に今年自分にとって最も大きな出来事。
愛犬のぼんたが他界したという事だ。
愛犬の話は本ブログの性質とはちょっと離れるけど、自分の中で大きな存在である事(山
やクライミング)に関して記しているという意味ではぼんたの事に触れる事も必然かなと。
僕は過去に3度犬を飼っていた事がある。
最初の一匹は子供の頃。
家の引越しの事情で知人の家にもらわれて行った。
もらわれて行った先で死んでしまった事を知った時、いとこと泣きながら電話した事を覚え
ている。
2匹目は今から20年弱前に他界。
その時も当然、筆舌に尽くしがたいほど悲しかった。
そして、今年初夏。
生涯、家族から愛情を注がれ続けた家でぼんたは死んだ。
病院ではなく、仔犬の頃から育った自分の家で与えられた寿命を終えられた事は
ぼんたにとっても幸せな事だったと思う。
今でも時々、夢に出てくるぼんた。
あえて、「またね。」と最後に話しかけた言葉。
僕自身が寿命を終えた後にまた会えるといいなと思い、つぶやいた言葉だった。


・総括
今年はフリークライミングに加え、山へもよく登った一年だった。
それは多分に嗜好の変化のみではなく、それ(クライミングや山)を行う交友関係の変化
による事も大きかった。
そして、あえて書き記して置きたい事がある。
こういった場に書く事には抵抗があるのだけど、一応、真摯な姿勢を旨とする本ブログの
性質上、そして、事実を承知の上でお付き合いしてくれている山仲間、クライマー仲間の
信頼に応える上で、僕の人間的信頼を損なっても、あえて書き記したいと思う。
山やクライミングを行う交友関係の変化。
実は自分原因により人間関係をこじれさせた事にもきっかけがある。
(リアル過ぎるので、詳細は割愛させて下さい・・・。。)
ざっくり言えば、僕の人間的な歪さ、無責任さで信頼してくれた人を裏切った。
それが原因でパートナーを必要とするクライミング(ルート)にも支障を来したという事だ。
それにより、新たな交友関係を求めた結果、ボルダリングや沢などに傾倒する結果となっ
た。
概ね、そういう経緯だったと思う。
ただ、ありがたい事はそれらの事実を承知の上で、僕と行動を共にしてくれるクライマー、
山仲間の方たちにも恵まれたという事だ。(もちろん、面識の浅い人、全てに打ち明けてい
る訳ではないけど・・・。)
関係がこじれた相手と共通の友人であり、かつて一緒にクライミングをした仲間の中にも
事実を承知の上で再び僕と行動を共にしてくれると言ってくれたクライマーも居る。
そういった方たちの厚意を再び裏切る事が無いよう肝に命じて、今後は山や岩へ登りたい。

と、上記のような経緯もあり、今年はフリークライミングに加え、山へもよく登ったけど、い
ずれにせよ行く行くは、より困難な沢、より長大な壁、氷を登るクライミングをしたいという
考えがあり、それらの下地作りという意味では今年のクライミングにも大きな意義はあった
と思う。


今年もおかげさまで、良い山登り、良いクライミングが出来ました。
お付き合いしてくれた皆さんのご厚意に感謝です。
ではではみなさん、良いお年と良い登りを。