2012年3月16日金曜日

アヨロ海岸 2012.3.16

マッコークジラ。
昨年出来なかったムーブを出来るようになっているか楽しみだったけど、若干の可能性は
感じたものの、懸案のホールドを保持する事は出来なかった。
新たなスタンスを見つけ、割と良さそうな感触。
ただ、正対ムーブになるのでベストムーブがどうかは未知数。
ラインを眺めていたら、懸案のホールドの横にかかりの良さそうな穴を見つけた。
保持する狙いがわずかに違ったか。
次回検証してみてみよう。
大きな成長は確認出来なかった事に落胆しつつも、もう少し試行錯誤してみたい。

その他、マントライザー再登。
当日一緒に登った方達が打ち出したので参戦。
7.8回目くらいに登れた。
各ムーブのノウハウを記憶していたとはいえ、初めて完登した際、50回以上のトライで登
れた事を考えるとあれから少しは登れるようにはなってはいるのかな。

渚から来たもの 10a、RP。
奥の浜にあるクラックを登った。
クラックと言ってもプロテクションをナチュプロで取り、離陸付近でレイバックムーブがあると
いうだけで、全体的にはほぼフェイスのルート。
それでも終了点付近では落ちたくない一心でけっこう気合いが入り個人的には奮闘的な
クライミングを楽しめた。
今後の課題になったのはナチュプロの番手の選択。
ハンドサイズは昨年の石垣山で少しは目が養われたつもりだったけど、フィンガークラック
ではまるでぐだぐだ。
一度、カムを回収して2便目のRPトライではどこに何色というのを記憶していたのでスムー
ズに登れたけど、ナチュプロのセットに関してはさらなる研鑽を積みたい。


渚から来たもの10a

2012年3月12日月曜日

小樽赤岩 2012.3.9

ドライツーリング。
今日の目的はリードで登る事。
ドライツーリングは数年前に通算何日間か登っていた。
今シーズンのアイスを通して、氷壁を曲がりなりにもリードで登れるようになって来ていた
ので、今回のドライツーリングも良い感じにリード出来るかなと期待してのクライミングだっ
た。

まずはトップロープで感覚を取り戻した後、アルパイン3級ほどの壁をリードで登った。
感想は・・・、「アイスより怖い、、、」
まず、バイルの刃の「かかり」がアイスと違う。

アイス→刺さっている。
ドライ→掛かっているだけ。

いわゆるガバにバイルがかかっていても、体を上げて角度が変わった途端にバイルが外
れてフォールしそうで、恐ろしくてなかなか体を上げられなかった。
確かに氷も体が上がりバイルの角度が変わると刃は抜けるけど、岩ではそれがさらに顕
著に感じた。
リードで登るにはいきなり難易度が高かった気もしたけど、(プロテクションの信頼性含め。)
いずれにしても、同じ傾斜ならアイスより難しく感じた。

結局・・・。
「フォールを恐れてはいけない。」のだろうな。(勿論、落ちてはいけない条件下もある。)
フリーと同じか。
始めは簡単なルートでも落ちる。
でも、段々より難しいルートでも落ちなくなる。
そうすると簡単なルートではまず落ちる気がしなくなって来る。
そうするとより簡単なルートはよりスピーディに(場合によってはプロテクションも取る必要
が無い。)駆け抜けられるようになる。
マルチピッチはスピード重要。(マルチピッチが登りたい。)
この辺りが僕の目指すところか。

その後は前傾している壁を登った。
体感的にはフリー以上に傾斜による強い負荷を感じた。
バイルはスラブ角~垂壁以上に外れやすかった。
なるほど、ドライツーリングを登りこなすには相当の修練が必要と感じた。。

2012年3月3日土曜日

港の氷 2012.3.3

今年初めて訪れた「港の滝」。
落差15Mほどの垂壁がある。
今回の目的はもちろん、垂壁でより戦えるようになる事だ。

さっそく、昨年、まったく戦えなかった垂壁部分でのクライミングを試みた。
ただ、最も長く垂直の壁となっているラインには上部につららがあり、落氷の危険が懸念
されたので、そのわずかに横のラインを登ってみる事に。
まず、結論から言うと昨年より随分ましに戦えた。
やはり、今シーズンを通して、徐々に難度を上げて登って来た成果は出て来ているようだ。
以下、登攀の記録。

*登攀の記録
氷の状態は中身が薄いというか密度が低い感じで、バイルの刺さりは割りと良い。
ただ、その分、スクリューによるプロテクションの効きはあやしい感じ。
定山柱のようにバイルが深くかかるような大穴は無く、バイルの刺さりが割と良いとはいえ
、確実に打ち込んで行かないと不意に抜けそうで怖い。
バイルの打ち込みは緩い傾斜より自然とシビアにさせられ、無意識にスナップを効かせ打
ち込む動作が出た。
恐々と体を上げて、支点が足元辺りまで来たらアックステンションをして次のスクリューを
打つ。
その後、垂壁から傾斜が落ちるマントル部分ではランナウトの恐怖に耐えてマントルを乗
っ越した。
安定した場所に立ち、スクリューを打ち、支点作り。
アバラコフにて懸垂下降。

以上が登ってみた所感と記録だ。
この日、思い至った結論としてはアイスクライミングでリードするという事は要はメンタルコ
ントロールの問題のようだ。
結局のところ登る技術はすでにあり、(トップロープなら落ちる気がしないのに、リードにな
るととたんに恐ろしくなるのがその証左だ。)後はいかに自分を信じて怖いという感情をコ
ントロール出来るかという事だろう。
実際、登っている際、わずかにでもランナウトして来るともうあきらめの境地というか、次の
支点を作れるところまではもう行くしかないという、自分を信じる(信じたい。(笑))心境に
なっている。
つまり、よほど技術体力的に身の丈を越えたルートでは無い限り、恐怖心を飼い慣らして
登れば良いと結論付けたい。

今後の練習の方法論としては「いざとなったら掴めるヌンチャクプリセット作戦。(笑)」での
練習が良さそうだ。
いわゆる、フリークライミングで言うところのヌンチャクがプリセット(すでにかかっている。)
されている状態で練習すれば、「やばいかも!」と思った時にヌンチャクを力強く掴める(笑
)、という若干ハードルとリスクを下げてのリードでのクライミングが出来そうだ。

今回、特筆すべき点というか印象に残ったのはバイルの振りの動作だ。
これまで傾斜の緩い壁ではあまり意識する事がなかった、バイルを振る際のスナップを効
かせた動作。
今回はそうしないとバイルがきっちり刺さらないため、自然とそうせざるをえないという感じ
だった。
この動作はますますアイスクライミングをしているという感じが実感されて、とてもテンショ
ンが上がった。(笑)

う~ん、良い感じになって来たアイスクライミング。
だけどそろそろ日中はプラスの気温。
後一度くらい行けるだろうか。
いずれにせよ、次への良いクライミングへと繋げたい。