2013年4月6日土曜日

カムイ 2013.4.6

先週登ったルートをまた登る。
ルート名はトポによると「アペM9」のようだ。
アイヌ語で「火」を意味するらしい。
今回はリードで登る事が目標。
少し緊張したけど、ボルト間隔が比較的短いので、なんだかんだで安心な心持ちで登れ
た。
ただ、所感としてはフォールする事がなぜか怖くて、ムーブが起こせなかった事が懸案と
なった事だ。
フリーでは普通に行なえる事がなぜかミックスでは出来ない。
クラックのようにナチュプロでフォールする訳ではないのだから、なんでもなさそうなものだ
けど、ともかく強い抵抗感があった。
アックスが残ったりするからかなとも考えたけど、いずれにしても多分に慣れの問題だと思
うので経験を重ねよう。

今後の課題。
今回はミックスでは初めてのリードだったので、安易にテイクしながら登ったけど、今後は
フリー同様に力尽きるまで消耗に耐えながら登らなければならない。
それにはまず、フォールに慣れなければならないので、そこが次回の課題だなと。
もうそろそろ、ボルダーやクラックも行けるのだけど、次週も行けたら行こうという事にパー
トナーと強く同意。
シーズン終了間際にモチベーションが上がってしまった次第だった。(笑)

2013年3月30日土曜日

カムイ 2013.3.30

初めてカムイでのミックス。
取り付いたルートには本来氷があり、(当日は暖気で氷はすでに消滅。)その本来の状態
よりも難しくなっていたらしく、当初、その氷が付いているはずの部分(ハング直下)を越え
る事にとても手を焼いた。
それでも、ムーブのアドバイスがもらえたおかげで困難だった部分をなんとか越える。
その後は比較的起こしやすいムーブを繰り返し、高度を上げられたけど、終了点直下辺り
で手が限界に達し終了。
ロワーダウンしてもらった。
終了点直下以降はホールドは顕著な大穴のようで、テクニカルな要素は無いようだけど
傾斜が強くなっており、RPを目指して繋げた際にはそこはそこでなかなかの文字通り
障壁となりそうな感じではあった。

この日、取り付いたルート。(ルート名失念。。)
僕が知る唯一のミックスルートである千代志別のビビビのねずみよりルート長が長いため
か、ひとつひとつのムーブはビビビのねずみのそれよりは楽に感じた。(というより、ビビビ
の方がテクニカルな要素が強かった気がする。)
RPを目指すなら、まずカムイの今回のルートの方が近いだろうか。
いずれにせよ、ミックス体験、2本目のルートも収穫の多いクライミングが出来た。

2013年3月2日土曜日

定山柱 2013.3.2

今日も定山柱。
今年はあちこち行ったような気がしてるけど、それでも定山柱率はけっこう高い。(笑)
天気も悪いので(暴風雪予報)近場という事で定山柱を選んだのだけど、定山柱はだいぶ
大きな穴だらけになって来ていたので、なるべく他人が登らないようなラインを選んで登
った。

アックスのピックが浅い刺さりでもけっこう体を上げられるようになって来た感あり。
ただ、スタンスに大穴があったりと易しめな面もあったので、そこは過小に評価すべきだろ
う。(でもちょっとは評価したい....。)

計4本。
大穴があり、易しめとは言え、以前と比べると消耗少なく登れた気がする。
多分に無駄な動きが減る事による技術面での向上と考えられるけど、それ自体は進歩と
言って良いだろう。

2013年2月17日日曜日

千代志別 2013.2.17

初めての千代志別。
その大きな氷を初めて目のあたりにした。
これまで見たどの氷よりも迫力があり、氷だけを登る「ねずみ返し」というルートもあるよう
だ。
おそらく40Mくらいはあるんじゃないかと思う。

今回は「びびびのねずみ M8」に取り付いた。
初めてまともにリードでフリー的なドライツーリングをした。
怖かったけど、比較的良いプロテクションなので、安心して楽しめた。
ムーブはフリーのようで、体感的には手登りルートの悪いムーブを起こしているような感じ。
落ちる時は常に手登りで言うところのいわゆる「不意落ち」だった、、
(生身の指先と違い、アックスの先には感覚器官が無いから「不意」なのだろう。(笑))
怖さの反面、けっこうクセになる感覚だ。(笑)
3便ほどでヨレを感じ、当日は終了。
このヨレの早さは手登りでは使っていない何かを酷使していると思われ、フリーのトレーニ
ングとしても良い効果がありそうな気がした。

このルート、今の僕のドライツーリングのスキルでフリーのルートに置き換えると13aくらい
の難易度に感じた。
つまり、僕のドライツーリングの技術はそれだけ稚拙なもので、相当に打つか、さらなる研
鑽を積まなければRPは難しいなと感じたという事だ。
これはなかなか自分的にツボなクライミングに出会ったなと。


2013年2月9日土曜日

定山柱 2013.2.9

バーチカルをリードで3本。
緊張間も手伝い、1本登るごとに消耗を感じて来た。
この感じだと大きな氷では(40M超のバーチカル)かなりの消耗が予想される。
なるほど、更なる錬度向上が必要だろう。

2013年2月2日土曜日

定山柱 2013.2.2

当日の最高予想気温6℃。。
雷電海岸にアイスクライミングに向かうも雨にて登れず。
1月に雨とはトホホだけど、気を取り直し、どこか登れそうな氷へ転進する事に。
で、結局、比較的天気の良い定山柱へ向かう。
現地に着く頃には気温も下がり始め、氷に水の滴りも無く、快適に登れそうな状況。
ともかく、なかなかバーチカルな滝なので、技術を磨くには僕には充分過ぎるほどだ。

3人居る中で一番手に登らせてもらう。
スクリューを打ち込みながらリード。
定山柱は氷に大小穴が出来て易しめになっているので、なるべく平らな面にアックス打ち
、アイゼンを蹴り込むよう意識して登る。
昨年はガバ穴を使いながらでもリードは怖かった事と比べると今回は割りと安定して登る
事が出来た。
ただ、いざとなったら、ガバ穴にアックスをかけられるという心の安心感があった事も忘れ
てはならないけど。
所感としては今回は体の消耗を比較的抑えられながら登れたと思う。
消耗を抑えられれば安定して登れるので、良い成果だ。
途中で一度テンションを入れてしまったけど、まずまず進歩はあるかな。
仲間が登り、2本目。
すでにスクリューがセットしてある状態なので1本目より難度が下がっている。
出来た事より簡単な事をしても仕方がないので、少しハードルを上げて、傾斜が落ちて来
た辺りではプロテクション間隔を空けて登る。
とはいえ、落ちればスクリューが抜けないとも限らないので、けっこうどきどき。
メンタルの弱い僕には良い強化メニューにはなった。^^;


翌3日、小樽赤岩でドライツーリング。
けっこう傾斜の被った岩なので、手で登るよりとても消耗した。
僕が目指すクライングにはこういった事が出来る事も必要な要素なので、機会を作ってま
たドライツーリングがしたい。


2013年1月18日金曜日

定山柱 2013.1.18

リードの錬度向上トレ。
以前からするとバーチカルでも若干安定してリード出来るようになって来たような。(気がし
た。)
これまでトップロープなら、どんどん体を上げられるアックスの刺さり具合でも、リードにな
るととたんに体を上げられなくなっていたけど、その辺りが若干思い切って体を上げられる
ようになって来た感があった。
斜度が緩やかとは言え、銀河の滝など、やはり、ああいった経験も少なからずアイスクラ
イミングの錬度向上に役立っているようだ。
定山柱は層雲峡の氷に比べると柔かいので、アックスの刺さりも良かった。
バーチカルの中では比較的易しい方だと思われるので、まずは定山柱を安定してリード
出来るようになる事を目標としたい。


余談だけど、定山柱の後に温泉に寄り食事をした。
そこの食事は以前から僕的においしいと高評価だったのだけど、平日の空いている温泉
に浸かり、その後、おいしい食事。
う〜む、思っていたよりこれは極楽な内容だなと再認識した日だった。

2013年1月12日土曜日

層雲峡 銀河の滝 2013.1.12

銀河の滝を3ピッチで登った。
アイスでは初めてのマルチピッチが楽しみでもあり、少し緊張。
印象深かったのは冬のクライミング特有の自然現象だった。
チリ雪崩れや氷の崩落、足元から壁の上へ吹き上がってゆく風など、恐ろしくも無事終わ
ってみると心が躍る要素でもあったなという感想。

そして今回特に感じた事。
メンタル面でかなり消耗した。
最終ピッチ後半は若干険悪な登りもあったのだけど、それ以上に精神的に萎縮してしまっ
た感が強かったように思う。
体力的にも精神的にも慣れない長丁場で、いわゆる「ヨレ」た。
取り付き付近にあればおそらくなんなく通過出来たような部分も思うように体が上げられ
ず、登り切るのにけっこうな時間を要してしまった。
最後は半ば降りてしまいたいなという弱気になりながらも、後数メートルで最終ピッチ終了
であるため、気力を振り絞って登り切った。
若干隣のラインを登って来ていた仲間のたっかんさんは快適なクライミングだったと平然と
した様子。
自分とベテランクライマーの彼我の差に唖然としながらも、経験値を積み重ねるしかない
だろうなと実感した。

ちなみに今回はこういった意味(大きな壁で泰然としてられる。)での「強さ」が今の自分
には無いのだろうなと思った。
これはもう、経験が少な過ぎるのだと思う。
これまでのクライミングの指向が違ったのだから仕方が無いのだけど、こういうアルパイン
的強さを持ったクライマーはとてもかっこよく見えた。
かっこいいなどとは安易な表現のようだけど、結局、何かの役に立っている訳でも無い僕
自身の登山という娯楽の性質上、やはり、かっこいいという表現は適切だと思う。

閑話休題。
今回のクライミングで感じた事。
もし、落ちたら落下する距離とその係数に対して、耐えられるとはにわかに信じがたい足
元数メートル下のアイススクリューをプロテクションにして行なう自分なりにいっぱいい
っぱいのクライミング。(まどろこしくてすみません。。要するにけっこうテンぱった。)
そんなクライミングをした後は日常の事がとてもゆるゆるしたものに感じる。
言い換えるとそれは自分にとってそこでしか得られないものを得られる行為であるとも言え
る。
そんな登りから、何やら新たなクライミング観を触発された日だった。

2013年1月5日土曜日

定山柱 2013.1.5

スクリュー、ヌンチャクを事前にプリセットしてリード。
計4便。
スクリュー残置とはいえ、やはりおそろしかった。
2便目は少し慣れた感があり、浅いアックスのかかりを少し信頼出来て、体を上げられた。
3便目。
氷が脆く、アックスの繰り返しの打ち込みで形が変り、やや易しめな形状になって来た。
なので、あえてアックスのかかりが悪いところを選んで打ち込み登っていたけど、腕の消
耗で体を上げられなくなって来た。
クリップ出来る前に消耗して落ちそうだったので、突っ込めなくなる。
4便目。
消耗を感じていたけど、ともかく便数を出したかったので、アックスの打ち込む場所にはこ
だわらず、良い場所は普通に使い登る。

所感:
バーチカルとはいえ、4Mほど(バーチカル部分。)の長さのたかだか4本で消耗している
ようでは話にならないと痛感。
ピッチ数のある大きな氷柱を登る事が目標なので、もっと消耗しない洗練された登り方が
出来るようにならなければならない。
・改善点
腕が曲がっていると消耗する。
なので、腕を曲げている時間を短くする登りを意識する。
腕を曲げるのは体を引き上げる際。
スタンスへの重心も意識する。
腕だけで登っていては消耗が早い。
怖がって、体に不要な力が入っているので、アックスのかかり具合の理解等、便数をこな
し慣れる。
こうして書いてみると当たり前と言えば当り前だけど、フリーと同じというわけですな。


当日は氷柱の上から滴る水に手を焼いた。
気温はそう高いわけではなかったのだけど、この日はなぜか雨のようにポタポタと。
ロープやカラビナに水がかかり、時間が経つと凍る。
ビナのゲートは開きずらくなり、ロープは硬くなる。
スクリュー回収の際には氷がすでに成長しているらしく、スクリューが半ば氷柱に取り込
まれつつあった。。(笑)
逆回ししようにもスクリューが氷に当り、回せない。
氷をアックスで削り、回収。
なるほど、氷柱はこうして太く大きくなって行くんだなと妙に納得した。(笑)




2013年1月2日水曜日

層雲峡 2013.1.2

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。


尾滝をピンクポイントでリード。
バーチカルに近い斜度の氷はピンクポイントでも怖かった。。
翌日も登る予定だったので泊まり。
夜は機能面であやしげなシュラフで就寝。寒かった。。
寒いとほぼ寝られない事を経験。
シュラフは重さと機能面の兼ね合いに迷う。

翌日。
吹雪のため中止。
夜半から強風が吹き出す。
層雲峡の渓谷に響く、ヒューヒューという高い風の音が印象的だった。